チック症・トゥレット症の漢方薬

チックは漢方薬で改善が非常に多いご相談です。

チック症やトゥレット症でお悩みのあなたの手助けになればと思います。

目次を読んで気になる所だけ見ていただくだけでもいいですよ。

チックとは思わず起こってしまう素早い動きの事

チックとは思わず起こってしまう素早い動きの事を言います。

トゥレット症は後程説明します音声チックと運動チックがどちらもあって1年以上続いている状態を指します。

チックには音声チックと運動性チックがある

チックには大きく分けて運動チックと音声チックの2種類があります。

①運動チック

運動チックには単純性運動チックと複雑性運動チックがあります。

単純性運動チックは強く何度もまばたきする、白目をむく、頭を振る、顔をゆがめるなど、顔や首周辺に多いです。

複雑性運動チックは頭以外の部分も動きます。全身に力を入れたりジャンプしたり、人や物を触ったりすることもあります。他には単純性の物が組み合わさることもあります。

②音声チック

音声チックにも単純性音声チックと複雑性音声チックがあります。

単純性音声チックは喉を鳴らしたり咳払いや鼻を鳴らしたりため息を出します。

複雑性音声チックは罵倒したり、苦言したり大声で叫んだり排泄や卑猥な言葉を言ったりします。

音声チックに関しては音や声が聞こえるためご家族様が気にされる場合も多いです。

チックをしてしまう理由は意識的な場合もあれば無意識の場合もある。

チックでお悩みの方にお話を聞いてみると無意識に行っている場合もあれば動かすとスッキリする気がする為に意識的に動かしたくなるタイプもいます。

この違いによって、治療のスピードを早めるためのご家族や周囲の対応が違ってきます。

意識的で行っているのか、無意識で行っているのか。

どのような時に悪化したり、症状が出るのか。

状況を理解すると漢方薬以外の対策を立てる事が出来ると考えています。

チックは体質によって脳が異常興奮していると神皇漢方薬局では考えています

今の西洋医学では詳しい原因は分かっておりません。

良く上げられる原因としてはストレスや心理的、環境的な要因、その他の疾患などが関係しているといわれています。

たまに、親の影響(しつけや怒り方、愛情不足など)といわれることもあります。

確かにゼロではないですが、同じ環境にある子ども全員がチック症状がなるわけではありません。

性格を含めた体質の方がより関係していると考えています。

チックが起きやすい子どもの性格としては緊張しやすかったり、イライラしやすい子が多いと思います。

性格だから治らないわけではありません。

ただ、強いストレスをきっかけに発症することはよく耳にします。(例えば幼稚園やこども園での発表会やご家族の死去、親からの厳しく怒られた等)

大きなストレスが原因で発症し、些細なストレスなどで症状が出、良くなったり悪くなったりを繰り返しているようです。

漢方薬によって自然の力で脳の興奮を抑える

漢方薬には脳や自律神経に働き、興奮を抑えコントロールするものが沢山あります。

脳の興奮を抑えるといわれると病院の向精神薬をイメージされる方が多いです。

向精神薬は副作用で悩まされる方もいるし、脳への影響が気になる親御さんも多いです。

漢方薬は体質に合わせて考えますし、自然由来なので副作用の心配はとても少ないと考えられます。

一般的なチック症、トゥレット症候群に使われる漢方薬

一般的によく使われる処方を紹介します。

抑肝散

抑肝散加陳皮半夏

小建中湯

甘麦大棗湯

柴胡清肝湯

実はどの処方もイライラしたり、緊張しやすいタイプの方に多いので、漢方知識なしで適切な処方にであうのは難しいです。

神皇漢方薬局ではじっくりお話をお聞きし、目や耳から入る情報などからどのような体質か判断します。さらに医療気功で体質をチェックしてより細かな確認を行います。

当てずっぽうで漢方薬を飲むのは治療していないのと差がありません。

つまり、それだけ治療のスピードが遅くなります。

なので、早期の相談が早期の改善の一歩です。

漢方を選ぶとき、チック症とトゥレット症など病名は考えない。

「うちの子どもはチック症とトゥレット症、どちらですか?」と質問されることがあります。

ですが、漢方薬を選ぶ上でチック症やトゥレット症など、病名は関係ありません。

それよりも今の症状や状態、を見るべきです。

運動チックや音声チックだけでも症状が酷い場合もあります。

適切な漢方薬を飲むためには、病名ではなく病状(病気の状態、進行度、重症度)を理解することが重要です。

生活上でチックを悪化させないポイントは脳の異常興奮を抑える

チックの原因は脳の異常興奮であるとお話しいたしました。

ですから、脳が必要以上に興奮しないようにするのが生活するうえでのポイントです。

目の興奮を抑える

例えばスマートフォンやタブレット、パソコンなどを近い距離でみるのは目が疲れるだけでなく、脳も興奮します。

その結果、睡眠の質も悪くなります。

なので、ご家庭でスマートフォンを触る時間を決めるのも良いと思います。

iPhoneでしたら相談担当がどうすればスマートフォンを触る時間を減らせるかなどのお話もできます。

舌の興奮を抑える

食事に関してですが無理をする必要はありませんが、化学調味料や味が強すぎる物は控えた方が良いです。

「体が美味しいと感じる味」と「脳が興奮する刺激を受ける味」は違います。

「体に美味しい味」を増やして、「脳が興奮する食事」は控えましょう。

お出汁であじつけするのもよいでしょう。

今のお菓子は甘すぎるので控えるのも良いです。

無添加の生活が一番良いですが、あまりこだわり過ぎるとご家族さんも負担が大きくなるので手を抜けるところは手を抜くのも重要です。

心の興奮を抑える

チック行動は基本的には注意や指摘しない方が良いです。

無意識で行っているタイプは本人がなぜ起こられているのかわからず、注意されるのでストレスになります。

意識的に行うタイプも無理に我慢するとストレスになります。

漢方治療を初めて症状が改善していくにつれて「我慢できたね」とほめてあげる方が良いでしょう。

指摘しても良いタイプもいますがそれは改善がみられてからです。まずは指摘しない、我慢出来たら褒めるです。

漢方薬はチック症の得意分野と神皇漢方薬局では考えています

チック症の相談を受けていて思うのは漢方薬ととても相性がいいと思っています。

漢方薬とチック症の相性がいい理由

①病院の精神薬を飲むのは怖いが漢方薬は自然の物の為副作用が少ない

②体質や症状、性格などを考慮して選べるため漢方薬の選択は沢山ある事

③漢方薬で根本的な原因に対処できるため

チック症は子どもに多いお悩みですが、大人の方でもいらっしゃいます。何年と悩んできた方の相談もございます。

あきらめる前にご相談ください。

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