不眠と漢方について薬剤師が解説します

不眠症と漢方 – 眠れない悩みに寄り添うケア

「布団に入ってもなかなか寝つけない」

「夜中に何度も目が覚める」

「朝起きても疲れが残っている」

眠りの悩みは、単なる“夜だけの問題”ではありません。

日中の集中力や気力を奪い、仕事や家事、人間関係にも影響してしまいます。

不眠症は誰にでも起こり得る身近な不調ですが、その背景には体質や生活習慣、自律神経の乱れなど様々な要因が隠れています。

このページでは、西洋医学の治療と漢方の考え方を比較しながら、あなたに合った解決方法を見つけるためのヒントをお伝えします。

不眠症とは?よくある症状と原因

不眠症といっても、その現れ方は人によって異なります。

不眠症の分類

  • 入眠困難:布団に入っても30分以上眠れない
  • 中途覚醒:夜中に何度も目が覚める
  • 早朝覚醒:朝早く目が覚めて眠れなくなる
  • 熟眠障害:眠りが浅く、ぐっすり眠った感じがしない

こうした状態が続くと、日中の眠気・集中力低下・イライラ・気分の落ち込みなど、生活の質に大きな影響を与えます。

不眠の主な原因

  • ストレスや緊張による自律神経の乱れ
  • 更年期などホルモンバランスの変化
  • 過労や不規則な生活習慣
  • 加齢に伴う体の機能低下
  • 病気や薬の副作用

「眠れない」という結果は同じでも、その背景は人によってまったく異なります。ここに、オーダーメイドの漢方が活きる余地があります。

病院での治療とその限界

不眠症で病院を受診すると、多くの場合は「睡眠薬」や「抗不安薬」が処方されます。

これらは効果が出やすく、短期間で眠れるようになることが大きなメリットです。

しかし一方で、こんな声も少なくありません。

  • 「薬を飲めば眠れるけど、やめるのが不安」
  • 「朝にだるさや頭の重さが残る」
  • 「長く飲んでいるけど、だんだん効き目が弱くなってきた」
  • 「睡眠薬を飲むと認知症になるって聞いて怖くなった」

睡眠薬はあくまでも“症状を抑えるための対症療法”です。

背景にある体質や自律神経の乱れ、心身の不調そのものを整える治療ではないため、根本的な解決につながらないケースもあります。

日常生活でできる睡眠改善の工夫

不眠に悩む方は、生活習慣の見直しも大切です。特に次のような点は睡眠の質に大きく影響します。

  • 就寝前のスマホ・PCを控える
    ブルーライトが脳を刺激し、眠気を妨げます。
  • 規則正しい生活リズムを意識する
    毎日同じ時間に起きるだけでも体内時計は整いやすくなります。
  • カフェイン・アルコールの摂取を見直す
    夕方以降のコーヒーやお酒は、深い眠りを妨げる要因に。
  • 適度な運動やリラックス法
    軽いストレッチや入浴、呼吸法は自律神経を整えます。

これらは大切なセルフケアですが、実際には「工夫しても改善しない」という方も多いのではないでしょうか。

そんなとき、体質そのものを整える漢方的アプローチが役立ちます。

漢方から見た不眠症

不眠といっても「寝つけない」「眠りが浅い」「夜中に何度も目が覚める」など、現れ方は人それぞれです。

漢方では、こうした症状の違いを体質や心身の状態と関連づけて考え、最適な処方を選んでいきます。

「寝つきが悪い」「眠りが浅い」タイプ(入眠障害・熟眠障害)

  • 布団に入ってもなかなか眠れない
  • 寝ても夢ばかり見て休んだ気がしない

このタイプは「気の巡りが滞っている」「水分代謝が乱れている」など、自律神経のバランスが崩れていることが多いです。

不安や過去の出来事を思い出して眠れない、夢にそのまま反映される──そんなケースもあります。

用いる漢方の一例:

  • 気の流れを整えるもの
  • 滞った巡りを改善するもの
  • 水分代謝をサポートするもの

「途中で目が覚める」「朝早く起きてしまう」タイプ(中途覚醒・早朝覚醒)

  • 途中で目が覚めて眠れなくなる
  • 夜中に何度も目が覚めてしまう

このタイプは「血の質や巡りに関する不調」から、自律神経の働きが乱れているケースが見られます。

考え事が止まらず、理屈っぽく考え込んでしまう方に多い傾向です。

用いる漢方の一例:

  • 血の質を整えるもの
  • 体の余分な熱を冷ますもの

その他によくある不眠のパターン

  • 夜中にトイレで何度も目が覚める
  • 眠っているのに、ずっと夢を見ているようで休まらない

不眠は一つの原因だけで起こるのではなく、複数の要因が絡み合っていることも少なくありません。

更年期にともなう不眠

最近とくにご相談が増えているのが、更年期に差し掛かった時期の不眠です。

ホットフラッシュや動悸などの典型的な症状がなくても、睡眠だけ乱れる方も多く見られます。

この場合は、一般的な不眠のケアに加えて──

  • 自律神経を整える働きのある漢方
  • ホルモンバランスに寄り添う漢方

を組み合わせて用いることがあります。

「もしかして更年期が関係しているかも」と思ったら、是非お声がけくださいね。

神皇漢方薬局のサポート

私たち神皇漢方薬局では、不眠のご相談にあたって「症状」だけを見ることはありません。

問診を通じて、生活習慣・体質・心の状態まで含めて総合的にチェックし、あなたに合った漢方薬を提案します。

当薬局の特徴

  • オーダーメイドの漢方提案
    体質や不眠のタイプに合わせて、最適な処方を一緒に考えます。
  • 丁寧なカウンセリング
    眠れない背景にはストレス・生活習慣・体の弱りなど様々な要因が隠れています。それを一緒に整理します。
  • 生活アドバイスもセット
    漢方だけでなく、日々の生活改善の工夫もお伝えします。
  • 安心の継続サポート
    「飲み始めてからどう変わったか」「体調の変化に合わせて調整」など、継続的に伴走します。

「眠れない夜を、一人で我慢しないでほしい」──これが私たちの思いです。

実際に相談された方の声

  • 40代女性
    「夜中に2~3回起きてしまい、日中の眠気がつらかったのですが、少しずつまとまった睡眠がとれるようになりました」
  • 50代男性
    「薬に頼らずに眠れる方法を探していて相談しました。今では気持ちが落ち着いて、以前より眠りやすくなっています」
  • 60代女性
    「更年期に入ってから寝つけない日が増え、気持ちも不安定でした。漢方を始めてから夜が怖くなくなりました」

※効果には個人差があります。

まとめ – 眠れない夜を我慢しないで

不眠は「ただの寝不足」ではなく、心と体に大きな負担をかける症状です。

放置すれば、心身の不調や生活の質の低下につながりかねません。

漢方は、眠れない原因を体質や生活習慣まで含めて見直すことができます。

「薬だけに頼りたくない」「体質から整えたい」という方にこそ、選んでいただきたい方法です。

眠れるようになることで──

  • 日中の集中力が高まり、毎日が軽やかになる
  • 気持ちが安定し、笑顔が増える
  • 健康への不安が少なくなる

そんな未来につながります。

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神皇漢方薬局では、不眠に関するご相談を無料で承っています。

「自分に合った方法を知りたい」「どんな漢方があるのか聞いてみたい」──そんなお気持ちで大丈夫です。

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