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A.どちらも血虚と言う状態であるならば改善するかもしれない
質問箱より
冷え症で当帰芍薬散を愛用しています。
先日健康雑誌を読んだら、脳梗塞の後の方に処方する薬の選択肢として挙げられていて驚きました。
どういう理屈で両方に効くのですか?
クッキー先生
ご質問ありがとうございます。
結論から申しますと「どちらも血(ケツ)の問題だからと推測されます。」です。
当帰芍薬散は血を増やし、いらない水を出す漢方薬です。
血は温かい物、水は冷たい物とイメージしてください。
つまり、血が少ない人や水が多い人は冷えています。
その原因を改善すると考えれば冷え症に効果がありそうですよね。
脳梗塞に使う漢方薬は血に影響を与える漢方薬です。
脳梗塞の後遺症は慢性的です。
その関係で血虚の状態になっている方がいますのでそう言う時に血を増やす当帰芍薬散を使っているのではないでしょうか。
ただ、脳梗塞=血虚というわけではありません。
半身まひがあったとしたら右側と左側で使う漢方薬が違います。
腰から下でも違います。脳梗塞後遺症も病能によって漢方薬を使い分けます。
ですから、脳梗塞のたくさんある漢方薬の中の一つなのでちゃんと合わせないと効果はありません。
中医学の考えになるとまた別の目線での回答になりますし、今回の回答も細かいところは違います。
ですが、考えすぎると難しいので簡略化してお答えしております。
以上です。ご参考になれば幸いです。
冷え症も脳梗塞後遺症もタイプによって処方は変わってきますが、血虚と言う状態の方がいらっしゃいます。
血が少なくて栄養が届いていない状態をイメージしていただければよいと思います。
と言うことは血虚には補血剤を使うと改善する可能性が出てきます。
補血剤の一つが「当帰芍薬散」です。
当然補血剤もたくさんの種類があります。
冷え症も脳梗塞後遺症も血虚以外の状態で起こることもあります。
今の状況を適切に判断して、適切な処方を飲む事が出来れば今よりもっと良い状態になるかもしれませんね。