「実は痔なんです…」
そんなあなたにオススメしたい。
痔に効果ある「乙字湯(オツジトウ)」のお話です。
乙字湯は基本的には痔の漢方です。
タイトル通りなのですが、主に「痔」に使われる漢方薬ではあります。
他には便秘ですね。
そこから発展させれば「膣炎」や「大腸の炎症疾患」などの時には
選択肢の一つとしてあり得るかもしれません。
痛みがあまりに激しい場合は別のものの方がよかったり、
「痔ろう」の場合は別の処方がよかったりする可能性もあります。
乙字湯を中身から見てみましょう。
当帰(トウキ)
柴胡(サイコ)
黄芩(オウゴン)
甘草(カンゾウ)
大黄(ダイオウ)
升麻(ショウマ)
以上6味の漢方薬です。
中身から考えるとすれば、
「柴胡(サイコ)」「黄芩(オウゴン)」の消炎作用
「大黄(ダイオウ)」の下焦(体の下のほう)の熱を便として下す。
「升麻(ショウマ)」により下がりすぎた気を持ち上げる。
といったところでしょうか。
また、昔の本には「甘草(カンゾウ)」の量が少ないと効果がないと書かれている一文もあります。
「甘草(カンゾウ)」に関しては質の良し悪しが関係している場合が多いので、
煎じ薬のような生薬の質を確認できるような状態の方がよいでしょう。
生薬の質が悪いと効果も弱く、副作用も出るのが漢方薬です。
「乙」字湯の名前の由来は??
実は「乙字湯」は日本生まれの漢方薬です。
「原南陽」という方が江戸時代ぐらい作られた漢方薬です。
(ちなみに「原南陽」はみなさんご存じの黄門様で有名な水戸藩のお医者さんです。)
その方が戦場の時によく使われるであろう漢方薬を4つ作りました。
「甲字湯(コウジトウ)」
「乙字湯(オツジトウ)」
「丙字湯(ヘイジトウ)」
「丁字湯(チョウジトウ)」
と名付けました。
簡単にいうなれば、
「甲字湯」は打撲や打ち身に
「乙字湯」は痔に
「丙字湯」はノイローゼに
「丁字湯」は胃腸病に
といったところでしょうか。それぞれ詳しい説明は機会があればお話ししますね。
乙字湯はずっと飲んでも大丈夫??
中身から考えるとずっと飲み続けていると
体が冷えそうな組み合わせではないかと思います。
気になる場合は処方元の先生や、勧められた漢方薬局へご相談してみましょう。
まとめ
いかがでしたか?
乙字湯は痔一般に使われる処方ではありますので、
一度試してみるのもいいかもしれませんね。
痔というのは大体日本人に3人に1人は悩まれている疾患です。
当店では相談担当は女性も男性もいますので、
安心してご相談いただけるかと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。