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桂枝茯苓丸が合わないと感じる方へ|注意点と相談時に確認したいこと

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を服用していてしっくりこない方、服用前に注意点や合うかどうかが気になる方に向けて、漢方相談で確認している体質・服薬状況・注意点の観点をまとめました。

医療機関で桂枝茯苓丸を処方されている方も、市販品をご自身で選んで服用されている方も、自己判断での服用開始・服用中止は避けて、まずは主治医・薬剤師にご相談ください。

このページの位置づけは以下の3点です。

  • 桂枝茯苓丸の構成生薬や、医療用医薬品としての適応症を中立的に整理する
  • 服用前に確認しておきたい注意点(妊娠中の扱いなど)を整理する
  • 服用していてしっくりこない方が、漢方相談で確認することの一例を紹介する

このページは情報提供であり、特定の方の治療効果や効能を保証するものではありません。

こんな方を想定したページです
・桂枝茯苓丸を服用しているが、ご自身ではしっくりこないと感じている
・服用前に注意点や、ご自身の体質に合うかどうかを確認しておきたい
・月経の状態(生理痛・経血の量や色・周期)が気になる
・桂枝茯苓丸と他の漢方薬・お薬との併用が気になる
・妊娠中・妊娠を希望される方で服用について迷いがある

桂枝茯苓丸の構成生薬と漢方での見方

桂枝茯苓丸は、以下の5つの生薬で構成されている漢方薬です。

桂皮(ケイヒ)/ 茯苓(ブクリョウ)/ 牡丹皮(ボタンピ)/ 桃仁(トウニン)/ 赤芍薬(セキシャクヤク)

漢方では、血の巡りが滞った状態を「瘀血(おけつ)」と呼び、桂枝茯苓丸はその瘀血を整える方向に用いられる漢方薬として知られています。

桂枝茯苓丸は古典『金匱要略(きんきようりゃく)』婦人妊娠篇に出典のある漢方薬で、長く婦人科系の処方として使われてきた歴史があります。「五大婦人薬」と呼ばれる代表的な婦人科向け漢方薬の一つに数えられます。

なお、これは漢方の見立ての一例であり、診断や治療効果を意味するものではありません。

桂枝茯苓丸の医療用としての適応症(添付文書から引用)

医療機関で処方される桂枝茯苓丸(医療用医薬品)の代表的な添付文書から、適応症を引用します。

【ツムラ医療用】
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴える次の諸症。月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび。
【コタロー医療用】
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症。月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身、しもやけ、しみ、湿疹、にきび。
【クラシエ医療用】
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症。月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび。

各メーカーの記載は概ね共通しており、月経関連の症状や更年期、打撲、しみ、にきびなどが含まれます。実際の服用については、添付文書の内容や、処方された医師・薬剤師の指示をご確認ください。

桂枝茯苓丸を服用する前に確認しておきたい注意点

桂枝茯苓丸には、服用前に確認しておきたい注意点がいくつかあります。

妊娠が判明した場合の取り扱い

桂枝茯苓丸の添付文書では、妊娠中の投与について「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること」とされています。妊娠が判明した場合は、自己判断ではなく 処方元の医師・薬剤師にご相談ください。

子宝相談などで漢方薬として桂枝茯苓丸が選択肢に挙がる場合もありますが、妊娠が確認された段階以降の取り扱いは、医療機関の判断に従っていただくのが基本です。

先に医療機関で確認したい症状
以下のような症状がある場合は、漢方相談に先行して、医療機関での評価をご検討ください。
・月経時の出血量が急に増えた・経血の塊が大きくなった
・月経時以外の不正出血が続いている
・下腹部の強い痛み・しこりに気づいた
・月経が長期間止まっている、または妊娠の可能性がある
これらは桂枝茯苓丸の対象範囲ではない疾患の可能性があるため、婦人科などでの評価が優先されます。

他のお薬・漢方薬との併用

桂枝茯苓丸を含む漢方薬では、複数の漢方薬を同時に服用することで作用が変化することがあります。

普段からお飲みのお薬がある方、他の漢方薬を服用している方は、処方元の医師・薬剤師にご相談ください。自己判断での組み合わせはおすすめしません。

長期に服用を続けている場合

漢方薬はあくまで「薬」であり、自己判断で長期にわたって服用を続けることは避けていただくのが基本です。

医療機関で処方されている場合は処方医の指示に従って、漢方薬局で調合された場合は担当薬剤師にご相談しながら、服用期間や見直しのタイミングを確認していただくことをおすすめしています。

桂枝茯苓丸が合わないと感じる方へ 漢方相談で確認している観点

桂枝茯苓丸を服用していて、ご自身でしっくりこない、体調に違和感を感じるという場合があります。漢方相談では、その時に以下のような観点を一緒に確認していきます。あくまで一般的な観点で、個別の判断は実際のご相談で行います。

①体質の見立てが桂枝茯苓丸と合っているかを確認する観点

桂枝茯苓丸は瘀血(血の巡りが滞った状態)を整える方向に用いられる漢方薬として知られていますが、体質や月経の状態によっては、別の漢方薬の方が合うケースもあります。

例えば、五大婦人薬と呼ばれる代表的な婦人科系の漢方薬には、当帰芍薬散・温経湯・加味逍遙散・桃核承気湯などがあり、体質や症状の現れ方によって選択肢が異なります。漢方相談では、月経の状態(周期・経血の量や色・痛みの出方)・体質・服薬状況・生活状況をお伺いした上で、医療機関での診断・治療を尊重しながらご相談を進めます。

②服用中に体調の違和感を感じた時の観点

桂枝茯苓丸の服用中に「いつもと違う」「体調が落ち着かない」と感じた場合は、自己判断で続けたり中止したりせず、処方元の医師・薬剤師、または漢方相談の専門家にご相談ください。

漢方相談で確認する一般的な観点としては、以下のような点があります。

  • 服用開始からの体調・月経の変化
  • 服薬中の他のお薬・サプリメント
  • 月経周期との関係(生理中の体調変化を含む)
  • 体質や生活状況の変化

③漢方薬の製剤・形状による違いの観点

桂枝茯苓丸の「丸」は、原典では蜂蜜などで丸く固めた「丸剤」を意味します。医療機関で処方される桂枝茯苓丸はエキス顆粒が一般的で、製法や剤形によって体感が異なる可能性もあります。剤形やメーカーの変更については、処方元の医師・薬剤師にご相談ください。

関連する症状でお悩みの方へ

漢方相談では、医療機関での診断・治療を尊重しながら、体質・服薬状況を確認したうえでお話を進めます。桂枝茯苓丸に関連する症状でお悩みの方は、症状別の漢方相談ページもあわせてご参照ください。

漢方薬の組み合わせ方針については、当店の漢方薬のご相談・お取り扱いについて もあわせてご覧ください。

桂枝茯苓丸のご相談について

桂枝茯苓丸の続け方・体質との適合・他のお薬との併用・妊娠中の取り扱いなどでお悩みの方は、神皇漢方薬局までお気軽にご相談ください。医療機関での診断・治療を尊重しながら、体質・月経状態・既往歴・服薬中のお薬を確認したうえで漢方相談をお受けしています。

LINEで相談内容を送る お電話: 072-464-1181 ご予約フォーム

メッセージは24時間お送りいただけます(営業時間内に順次返信)。

本ページの内容は、桂枝茯苓丸(医療用医薬品・一般用医薬品)の構成生薬や添付文書の適応症などをまとめた情報提供であり、特定の方の治療効果や効能を保証するものではありません。服用中の薬がある方、症状が急に悪化した方、妊娠中・妊娠の可能性がある方は、主治医・薬剤師にご相談ください。
※ 漢方薬の体感には個人差があり、症状の変化を保証するものではありません。漢方相談は医療機関での診断・治療を尊重しながら、体質面のご相談として承ります。急な症状の悪化や救急の場合は、医療機関の受診を優先してください。

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  • この記事を書いた人

北浦 久貴|神皇漢方薬局

神皇漢方薬局の相談担当薬剤師。体質・服薬状況・生活背景を確認しながら、医療機関での診断・治療を尊重した漢方相談を行っています。関西伝漢研 理事長。

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