「漢方薬を飲んでも効果なかったんだよね~」
「そうなん?私は飲んでから調子がいいんだよね~」
「じゃあ、私は漢方薬が合わない体質なのかぁ~」
…
その考え「ちょっと待った!」
とりあえず最初の段落だけでも読んでください。きっと「漢方が合わない体質なんだ~」って言葉は出なくなります。
結論 漢方薬が合わない人はいない。
結論が暴論じゃね?と言われるかもしれませんが理由があります。
漢方薬とは「生薬の集合体」です。生薬の中には普段食べ物としてもよく口にしている物もあります。
つまり、「漢方薬が合わない」って言うのは「自然に存在する物全てが合わない」といっているようなものです。
「いやいや、漢方薬飲んでも効かなかったよ~」って言うあなたは次の項目も見てください。
漢方薬が効かないのではなく、効く漢方処方に出会っていない。
漢方処方ってどれぐらいあるかご存知でしょうか?
答えは、病院でもらえる漢方処方は148処方、一般用漢方処方製剤は294処方あると言われています。
漢方薬局でオーダーメイドして作る煎じ薬は212処方存在しています。
また、医薬品ではないけど、生薬を組み合わせた物も存在します。こうなってくると1万種類は超えるのではないでしょうか?
こんなにたくさんの漢方薬があるんです。つまり、あなたは自分に合った漢方薬にまだ出会っていないだけなんです。
漢方薬が合わないのは「あなたのせい」でも「漢方薬のせい」でもありません。
自分に合う漢方薬に出会えないのは「漢方薬の選び方の問題」だからです。
合っている漢方薬に出会うには二つの方法しかない。
1.自分で勉強して出会う。
ハッキリ言って自分で勉強して漢方薬を選ぶのが一番理想的です。
正しい漢方薬を選ぶ知識がつく→漢方理論について詳しくなれる→自分で体調管理することができる。
しかも、漢方薬は先ほど「普段よく食べている物も生薬に含まれる」と言いました。つまり普段の食事自体が漢方理論に則って行えます。
そうなってくると毎日の食事が薬膳を取っている状態になるので常に健康を維持しやすいです。
欠点として勉強しないといけない事です。
漢方は「10年やってヒヨッコ、20年やってようやく目が出始める」と私はこの世界に入った時教わりました。
過去にも薬剤師さん達が「漢方の古典を読めば漢方を極める事が出来る!」って聞いて読もうとするが古典の意味不明さ、に打ちひしがれてきた人を沢山見てきました。
商売で行っている人ですらこの現状です。自分の漢方薬を合わす為とはいえ自分で勉強するのはとてもハードルが高い物とも言えるでしょう。
ちなみにネットで検索して「○○がいいらしい!」って記事を見て選ぶのは危険な選び方なので注意ですよ。
ですから、私は次の方をオススメしたいです。
2.誰かに相談して決める。
自分で決めるのが難しいなら誰かに選んでもらったらいいんです。
例えば、以下の選択肢が思い当たります。
①お医者さんに相談する。②ドラッグストア、調剤薬局などで登録販売者さん、薬剤師さんに相談する。③漢方専門と言われる病院、薬局に相談する。
オススメは当然③です。
何故なら医師、登録販売者、薬剤師は医薬品を進める事が出来ます。ですから、漢方知識がない方でも漢方薬を薦めることができます。
酷い人なら漢方薬の一覧表を持ってきて「この中でどれがいい?」って相談する側に選ばせてきます。
「今日の晩御飯何食べたい?」って聞いた時に300種類ほど書かれた料理の一覧表もってきて「どれがいい?」って言ってきたらどうします?
私ならそんなパートナー明日の燃えるゴミの日にシュートかましちゃいそうですね。
漢方薬はやはり漢方専門家に相談するのが良いです。
私含め、漢方薬を選ぶ側は毎日一番良い漢方薬を選ぶためにはどのようにすればよいか?と言うことを考えて勉強して研鑽しております。
あなたに合った漢方薬に出会えますように
漢方薬が合わない体質の人がいない理由、あなたが自分に合う漢方薬と出会う方法についてお話しました。
ここまで読んでいただいたあなたは「漢方薬が合わない体質はない事」と、「正しい漢方薬と出会う方法」を知る事が出来ましたね。
自分で勉強するのも一つです。人に選んでもらうのも一つです。あなたはどっちにします??