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葛根湯の効果と風邪への正しい使い方について。

うぅ~っ寒気がする。

 

「そんな時は葛根湯だ!」

 

「葛根湯」ってそんなイメージがありますが…

 

実は「葛根湯」って風邪以外でも使うんですよね!

 

そんな便利な「葛根湯」についてお話したいと思います。

 

(お急ぎの方は目次から気になるところを選んでください)

 

この記事はこんな方におすすめ

  • 葛根湯を風邪の時だけ飲んでいる。
  • 葛根湯の注意点を知りたい。
  • 葛根湯の小話を教えてほしい。

実は葛根湯っていろんな病気に使います。(ツムラ1番 葛根湯から)

 

ツムラ葛根湯の効能効果より

自然発汗がなく頭痛、発熱、悪寒、肩こり等を伴う比較的体力のあるものの次の諸症

感冒、鼻かぜ、熱性疾患の初期、炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、桃腺炎、乳腺炎、リンパ腺炎)、肩こり、上半身の神経痛、じんましん

 

風邪以外にもこんなにも使うことが出来るんだ!って思いますよね。

 

注意点としてはあくまで「専門家が選んだ場合」です。

 

漢方薬は病名で選ぶわけではなく、体質や症状の出方、経過などから選ぶので「私○○で悩んでいるからとりあえず葛根湯飲んでみようかな?」ではなく漢方に詳しいお医者さん、薬剤師にご相談ください。

 

又、名前の通り「湯」ですから煎じ薬の方が効果が高いです。

本格的な漢方薬局は煎じ薬をオススメしています。
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葛根湯の中身の生薬を見てみましょう。

 

麻黄(マオウ)

 

葛根(カッコン)

 

桂枝(ケイシ)

 

芍薬(シャクヤク)

 

大棗(タイソウ)

 

甘草(カンゾウ)

 

生姜(ショウキョウ)

 

以上7種類の生薬で構成されています。

 

「麻黄」「桂枝」で体の表面を発散して、「葛根」「芍薬」でからだの痛みや筋肉の痛みをゆるめ、「大棗」「生姜」「甘草」で身体にエネルギーを入れる。

 

中身から考えるとこのような構成になるのではないかと思います。

 

ちなみに「麻黄」「葛根」を抜くと「桂枝湯」といわれる漢方薬になります。

 

「桂枝湯」も風邪薬として使いますが、その違いも含めて次の項目で説明します。

 

風邪の時の葛根湯の正しい使い方!

 

「葛根湯」が効果のある風邪とは?

イメージしてみてください。

あなたは風邪をひきました。

体はゾクゾクと強い寒気がする。

寒いから腕を組んで少しでも温めようとするが体が震えるような。

それでいて布団にくるまっているがまだ寒気が強い。

汗は全くでてないし、首筋や肩が緊張している気もする。

一人でさみしくしている。

誰か看病に来て~😭

葛根湯の風邪ってこんな感じなのかにゃ

 

「葛根湯」の風邪ってこんな感じです。

 

まずは「風邪の引きはじめ」であること。

 

続いて「汗をかいていないこと」が条件です。

 

単純に1~2日目ぐらいだと選択肢の一つとして考えます。

 

また、汗をかいている状態で飲むと逆に体調を崩す原因に。

 

汗をかいているときは先ほど名前の上がった「桂枝湯」を選ぶ方がよいでしょう。

 

他にも風邪の引きはじめに使う漢方薬は「麻黄湯」「香蘇散」「十神湯」などがあります。

 

個人的には「十神湯」を家においておくと便利ではないかなぁという印象です。

 

また、寒気がなくなってくると上の漢方薬では効果がない可能性があるので、ひきはじめこそ一番大事なんです。

 

だからこそ引きはじめによく効く漢方薬を置いておくとベストです。

 

また、新型コロナウイルスが蔓延してからtwitterの投稿で「葛根湯は抗ウイルス作用があるから風邪予防になるよ」

 

という投稿がありましたが、絶対やめてください!

 

葛根湯はあくまで汗をかいていなくて寒気があり、肩や首がこる時に使う漢方薬なんですから。

 

日常生活でそういう状況にはならないですよね?

 

という事は予防で使うものではないという事です。

 

葛根湯の注意点や副作用は麻黄が原因になることが多い。

 

「葛根湯」の注意点としては汗をかいているときに使うとよくない。

 

元々葛根湯自体は汗をかいて発散させることを目的としています。

 

汗をかいているときに飲むと余計に発散してしまうためよくないということですね。

 

身体が弱い、胃腸が弱い人が使うと合わないということ。「麻黄」には「エフェドリン」が入っているのでドーピング検査に引っかかったりする可能性もあります。

 

だからこそ、「なんでも葛根湯!」はよくないということですね。

 

葛根湯って落語であるって知ってた?

 

落語って藪医者のお話がいくつかあるんですよね。

 

その中で「葛根湯」をどんな病気でも出す医者の話があるって知ってましたか??

 

葛根湯の藪医者のはなし

頭が痛い?

頭痛ですね。

葛根湯をおあがり。

 

次は腹が痛い?

それは腹痛だ。

葛根湯をおあがり。

 

次は体が痛い?

それは筋肉痛だ。

葛根湯をおあがり。

 

次は…

先生、私は単なる付き添いですが…

付き添い?

それは退屈だ。

葛根湯をおあがり。

 

ヤブ医者のおはなしですが、

 

あながち間違いではないこともあります。

 

葛根湯のページの一番最初に病名を並べていましたが、使い方によっては様々な病気にも効果を示すこともあります。

 

漢方薬に使われるのではなく、漢方薬を縦横無尽に使いこなす。

 

私もそのような漢方家になれるように日々勉強を続けています。

 

神皇漢方薬局の相談担当は漢方薬でみんなを健康にするために勉強しています。

まとめ

 

なんでも風邪には葛根湯というわけではありません。

 

風邪で「葛根湯」を使うときは

1.引きはじめ、1~2日目ぐらいを目安に

2.汗をかいていない。

3.首や肩など筋肉が痛い

 

などがあると一番良いでしょう。

 

それ以外のご病気でお悩みで「葛根湯」を試してみたい場合は是非漢方に詳しそうなお医者さんや薬剤師にご相談くださいね。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

お礼に「葛根湯」でもいかがですか?

 

葛根湯を飲んでみませんか?(イメージ)

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  • この記事を書いた人

クッキー先生

●開局40年、神皇漢方薬局の二代目相談担当 ●関西伝漢研理事長 本当に効果のある漢方薬の選び方やあなたに合わせた健康法をご提案できるように常に努力しております。

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