運動したり、お風呂に入ると蕁麻疹が出てかゆい。20代の男性から、そうしたご相談をいただいた例をご紹介します。
ご相談のきっかけ
体を動かしたときや入浴のあとに、蕁麻疹が出てかゆくなる。こうした出方はコリン性蕁麻疹と呼ばれる、汗に関係して出るタイプで、比較的若い方に多いお悩みです。この方も、運動やお風呂という場面がはっきりしているご相談でした。
ご相談で伺ったこと
蕁麻疹のご相談では、出る場面をまず細かく伺います。温まったときに出るのか、逆に冷えたときに出るのか。同じ蕁麻疹という名前でも、温度との関係が逆の方がいらっしゃって、それだけで漢方の考える向きが変わるからです。あわせて、汗のかき方、かゆみが強くなる時間帯、睡眠や疲れ、ストレスのかかり方も一つずつ確認します。問診の内容に加えて、糸練功も参考に体質面を確認します。
なぜその方向の漢方薬を考えたか
この方の場合、運動や入浴という「温まって汗をかく場面」で出ること、そしてかゆみを伴うことから、体に熱がこもりやすい状態と考えました。そこで、こもった熱を冷ます方向の漢方薬に、汗の出やすい体質に合わせた生薬を組み合わせてお飲みいただきました。
大事なのは、同じコリン性蕁麻疹でも、この組み合わせが誰にでも当てはまるわけではない、ということです。冷えが背景にある方、疲れやストレスが引き金になっている方では、選ぶ方向そのものが変わります。出る場面と全身の状態を先に伺うのは、そのためです。蕁麻疹の漢方の考え方は、慢性蕁麻疹の漢方相談のページでもご紹介しています。
その後のご様子
その後のご来店で伺ったご本人の感じ方は、かゆみが以前ほど気にならない日があった、というものでした。こうした変化の出方や感じ方には、お一人ずつ違いがあります。
相談担当より
運動のときも、お風呂のときも。この方が場面を二つ挙げてくださったことが、汗との関係を考えるうえで決め手のひとつでした。出る場面を覚えているだけで、ご相談には十分な情報になります。
LINEでのご相談について
LINEは「蕁麻疹の相談をしたいです」だけで大丈夫です。うまく言葉にできなくても、出る場面や汗のことはこちらから順にお聞きします。皮膚科で言われたことや使っているお薬があれば、それも教えてください。
蕁麻疹に加えて、息苦しさ、のどが詰まる感じ、唇や顔の腫れ、気が遠くなるといった症状がある場合は、アナフィラキシーの可能性があるため、漢方相談より先に救急受診を優先してください。皮膚科で処方されている飲み薬・塗り薬は、自己判断で変更・中止せず、主治医・処方医にご相談ください。
神皇漢方薬局 相談担当薬剤師:北浦 久貴
所属・役職:神皇漢方薬局 / 関西伝漢研 理事長
漢方相談・生薬に関する研鑽を続けながら、体質・服薬状況・生活背景を確認する漢方相談を行っています。
最終確認日:2026年8月26日
