緊張すると手のひらに汗が出て、書類がぐしゃぐしゃになってしまう。50代の男性からいただいた、長年のお悩みのご相談例をご紹介します。
ご相談のきっかけ
手のひらの汗は、若いころからの長いお悩みで、これまでさまざまに対処を試してこられたそうです。年齢的にも半ば諦めているけれど、最後に少しだけでもマシになれば。そう考えてのご来店でした。
ご相談で伺ったこと
手汗のご相談では、どんな場面で出るのかをまず細かく伺います。緊張した場面に集中して出るのか、暑さや入浴で出るのか、疲れがたまった時期に増えるのか。じわじわにじむのか、どっと出るのか。汗の出方と場面の組み合わせで、漢方の考える筋道がいくつかに分かれるからです。この方の場合は、緊張する場面に集中して手のひらに出る、という出方でした。問診の内容に加えて、糸練功も参考に体質面を確認します。
なぜその方向の漢方薬を考えたか
緊張と結びついて出る手汗に対して、この方には、神経のバランスを調える方向の漢方薬と、気の巡りを調える方向の漢方薬の、二つを併せて考えました。緊張した場面に出方が集中していたためです。
同じ手汗でも、疲れがたまると出やすくなる方であれば、体を支える力を補う方向が先になります。出る場面が違えば、答えも違ってくる。だからこそ、手汗のご相談では出る場面を最初に細かく伺っています。多汗の漢方の考え方は、多汗症・寝汗の漢方相談のページでもご紹介しています。
その後のご様子
その後のご来店の際にご本人が話されたのは、書類を扱う場面で以前ほど気にならない日があった、という感じ方でした。体調の変化の出方やその感じ方は、お一人ずつ異なります。
相談担当より
「手汗のこと、はやく相談すればよかった」。お会いするたびにそう仰っていたのが印象に残っています。長く付き合ってきたお悩みほど、相談すること自体をためらわれる方が多いように思います。
LINEでのご相談について
LINEは「手汗の相談をしたいです」だけで大丈夫です。長く付き合ってこられたお悩みでも、最初はその一言で十分です。続きはこちらから順にお聞きします。これまで試してこられたことがあれば、それも教えてください。
汗の量が急に増えた、寝汗や体重減少を伴う、動悸やほてりが続くといった場合は、甲状腺の病気などが隠れていることがあるため、先に内科での確認をおすすめします。医療機関で治療中の方は、お薬を自己判断で変更・中止せず、主治医・処方医にご相談ください。
神皇漢方薬局 相談担当薬剤師:北浦 久貴
所属・役職:神皇漢方薬局 / 関西伝漢研 理事長
漢方相談・生薬に関する研鑽を続けながら、体質・服薬状況・生活背景を確認する漢方相談を行っています。
最終確認日:2026年8月26日

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