イップスのような動きにくさでご相談いただいた例

健康になろうね!

いつも通りにやろうと思っているのに、その場面になると体が思うように動かない。スポーツをされている方から、そうしたご相談をいただくことがあります。

 

こうした状態はイップスと呼ばれることがあります。気持ちの持ちようだけの問題として片づけられるものではなく、動作のときだけ筋肉が過剰に緊張してしまう状態(局所ジストニア)など、体の側の要因が重なっていると考えられています。

 

目次

ご相談のきっかけ

 

60代の男性で、子どものころから卓球を続けてこられた方です。ある時期から、朝の時間帯に一定の動きをしようとすると、思うように動かなくなるとのことでした。

 

年を追うごとに以前ほどではなくなってきた感じはあるものの、まだ残っている。大会は朝から始まるので、そこが気になる、というお話でした。

 

先に医療機関でご確認いただきたいこと

 

ある時期を境に腕が動かしにくくなった、という場合は、腕そのものや神経の状態を先に確認しておくことが大切です。整形外科や脳神経内科では、頸椎や肩関節の状態、神経の伝わり方などが確認されます。局所ジストニアにあたるかどうかの判断も、脳神経内科で行われます。

 

急に腕が上がらなくなった、力が入らない、しびれが強いときは、漢方相談より先に医療機関を受診してください。呂律が回りにくい、片側だけに症状が出ているときも、同じように受診を優先してください。以前より動作が遅くなってきた、手がふるえる、ほかの日常動作にも広がってきたという場合も、脳神経内科でご相談ください。

 

そのうえで、朝の場面での出方や、ふだんの体調のことを伺っています。

 

ご相談で伺ったこと

 

どの場面で動かしにくくなるのか、朝と昼とで違いがあるのか、動かない日と動く日で何が違うのか。そのあたりを順に伺いました。同じ動きにくさでも、この答えが変わると、そこから先にお聞きすることも変わってくるためです。

 

あわせて、眠れているか、疲れが残っていないか、体に力が入ったままの時間が長くないか、といった体調のことも伺いました。眠りや疲れは、動きにくさが出た日と重なっていないかを見る手がかりになります。動かないこと自体がまた気がかりになる、という繰り返しのところまで含めてお聞きしました。

 

問診で伺った内容に加えて、糸練功も参考にしながら体質面を確認しました。

 

その後

 

ご本人の感じ方として、朝の場面で以前ほど身構えずに済んだ日があった、とのことでした。大会の朝はやはり心配だと話されていて、その後も体調のことを続けてお聞きしています。

 

※症状や効果効能は個人差があります。同等の効果を保証するものではないので、ご了承ください。

 

相談担当より

 

思うように動かないこと自体がつらいうえに、周りから見て分かりにくいぶん、説明もしづらい。そこがいちばんの困りごとになっていると感じます。

 

同じ「動かない」でも、出やすい場面も、その前後で感じていることも、お一人おひとりで違います。大会の朝が気がかりだという方であれば、その朝に何が起きているのかを、一つずつ伺うところから始めています。

 

LINEでのご相談について

 

LINEでは、まず「スポーツのときの動きにくさについて相談したいです」とお送りください。いつ頃から出はじめたか、どの場面で出やすいか、受診されている場合はそこで言われた内容も、分かる範囲でお知らせください。全部を一度にそろえる必要はありません。詳しい体調面のお話は、漢方相談の中で伺います。

 

薬剤師確認・監修
神皇漢方薬局 相談担当薬剤師:北浦 久貴
所属・役職:神皇漢方薬局 / 関西伝漢研 理事長
漢方相談・生薬に関する研鑽を続けながら、体質・服薬状況・生活背景を確認する漢方相談を行っています。
最終確認日:2026年8月22日
※ 体調や症状の変化の出方には個人差があります。漢方相談は医療機関での検査や治療の内容をふまえながら、体調面のご相談として承ります。医療機関で処方されているお薬は、自己判断で中止・減量・変更せずお続けください。急な症状の悪化や救急の場合は、医療機関の受診を優先してください。
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この記事を書いた人

神皇漢方薬局の相談担当薬剤師。体質・服薬状況・生活背景を確認しながら、医療機関での診断・治療を尊重した漢方相談を行っています。関西伝漢研 理事長。

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