手のしびれで、趣味の編み物がしづらくなった。80代の女性からいただいたご相談の例をご紹介します。
ご相談のきっかけ
もともと着付けの先生をされていた方です。体の痛みがあってリハビリに専念されていたところ、手のしびれが強くなり、趣味の編み物がしづらくなったとのことでした。
「万全まで戻ることは望んでいません。少しでも」。そうおっしゃってのご来店でした。
ご相談で伺ったこと
しびれのご相談では、どの指のどのあたりか、片手か両手か、一日のうちでいつ強いか、冷えると変わるか、といった出方をまず細かく伺います。出方によって、考える漢方薬の方向が変わるからです。手のしびれは背景がさまざまなので、医療機関で確認されている内容とあわせて見ていく必要もあります。この方の場合は、リハビリの状況や、体の痛みの経過、冷えの出方、睡眠もあわせて伺いました。問診の内容に加えて、糸練功も参考に体質面を確認します。
なぜその方向の漢方薬を考えたか
この方には、しびれの出ている場所への通り道、漢方でいう経絡(けいらく)の流れを調える方向と、血のめぐりを良くする方向の、二本立てで考えました。しびれのご相談では、この二つをどう組み合わせるかが、お一人ずつ変わるところです。
同じ手のしびれでも、出方や全身の状態によって、別の答えになります。この方の場合も、リハビリ中の体の痛みの経過や冷えの出方を伺ったうえで、二つの方向の組み合わせを決めました。ご相談の多い症状は症状・病名一覧からもご覧いただけます。
その後のご様子
その後もご相談を続けてくださり、あるご来店の日に、ぬいぐるみを持ってきてくださいました。体調の変化の出方やその感じ方は、お一人ずつ異なります。
相談担当より
あの時いただいたぬいぐるみは、いまも相談机の後ろの棚に飾っています。「万全まででなくても」という言葉から始まるご相談は、目指すところをご一緒に決めやすいものです。
LINEでのご相談について
LINEは「手のしびれの相談をしたいです」だけで大丈夫です。あとはこちらから一つずつお尋ねしますので、言葉にまとまっていなくても大丈夫です。整形外科や神経内科で言われたことがあれば、あわせて教えていただけると助かります。
しびれが急に強くなった、片側の手足にまとめて出る、ろれつが回らない、力が入らないといった場合は、漢方相談より先に救急受診を優先してください。しびれが徐々に広がる場合や痛みを伴う場合も、整形外科・脳神経内科での確認が先です。医療機関で処方されているお薬は、自己判断で変更・中止せず、主治医・処方医にご相談ください。
神皇漢方薬局 相談担当薬剤師:北浦 久貴
所属・役職:神皇漢方薬局 / 関西伝漢研 理事長
漢方相談・生薬に関する研鑽を続けながら、体質・服薬状況・生活背景を確認する漢方相談を行っています。
最終確認日:2026年8月26日

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