「ドキドキに良い漢方薬はどれ!?」
「この不安と共に来る動悸を止めるにはどうすればいい??」
「心臓や甲状腺に病気があって、そのせいで動悸が…」
あなたのために動悸と漢方の関係性についてお話したいと思います。
こんな方にオススメ
- 動悸を止める漢方薬を探している。
- 病院で検査した結果、心臓は異常がないと言われた。
- 胸以外で動悸を感じるけど理解されない。
まず、漢方薬を選ぶ時は心臓自体に問題があるか?を考える。
「動悸って心臓に問題があるから起こるんでしょ?」って思っているかもしれません。
例えば狭心症や心筋梗塞や心臓弁膜症等、心臓自体が検査して異常があるかどうかを考えます。
当然心臓自体にご病気があった場合はそれに対応した漢方薬を飲みます。
ですが、大体は心電図とかで調べても問題ないって言われる場合が多いです。
心臓に問題がない時に動悸が起こる原因は神経性が多い。
心臓に問題がない場合は大体ですが精神の乱れ、自律神経の乱れなどで動悸が起こっている場合が多いです。
例えば更年期障害、月経前症候群(PMS)、産後の動悸や男性更年期などホルモンのバランスのみだれで起きる人がいます。他には病名でいうならばパニック障害や自律神経失調症など、精神的な乱れの問題などでも起きます。
精神面で動悸ってどういう事??って思われるかもしれませんが、緊張するとドキドキしますよね?
あんな感じをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
緊張する場面で緊張して動悸するならそこまで問題ありませんが、普段の生活で動悸しやすいとなるとそれは何かしらの方法を考える必要があります。
精神や自律神経の以外ですと貧血やバセドウ病、熱が出たから…みたいなのもあります。
動悸に使われる漢方薬
ここでは動悸に使われる漢方薬を一部ご紹介します。
炙甘草湯
別名 復脈湯とも言われる漢方薬です。「体が疲労して、体力が不足して、汗が出て胸苦しく、脈が時々とまって、心臓で動悸を感じる物に使う。」と昔の漢方の本に書かれています。
柴胡加竜骨牡蠣湯
この処方は神経過敏の人に合う漢方薬で、割と精神症状が強い傾向に。柴胡加竜骨牡蠣湯はメーカーで生薬構成が微妙に変わってきますが、基本的には便秘気味の方に合う漢方薬です。もし、下痢や軟便気味の方は別の漢方薬を考えるのが良いでしょう。
柴胡桂枝乾姜湯
これは柴胡加竜骨牡蠣湯という漢方薬は体質的に強い人に使う。とありましたが、そのタイプの体質が虚弱な人向けに使う漢方薬です。寝汗を書いていたりするとこの処方を使うことがあります。
半夏厚朴湯
これは喉の詰まりの漢方薬として有名ですが、半夏厚朴湯は動悸に使う事もある漢方薬です。ただ、半夏厚朴湯だけでは効果が出にくい場合があるので、ほかの漢方薬と組み合わせて使う場合が多いです。
桂枝甘草竜骨牡蛎湯
桂枝加竜骨牡蠣湯と名前が似ていますがよく見てもらうと違います。桂枝甘草竜骨牡蛎湯は動悸の頓服の漢方薬です。桂枝加竜骨牡蠣湯だけで使うことは少ないでしょう。体質に合わせて他の漢方薬と組み合わせてお話しています。
苓桂甘棗湯
苓桂甘棗湯はとても特徴的で下から突き上げるような動悸に使う漢方薬です。これを昔の人は「豚が下から突き上げるような動悸」と表しています。この状態を奔豚(ホントン)と言います。苓桂甘棗湯は奔豚の状態に使う漢方薬とも言えます。これと同じような状態に使う漢方薬は奔豚湯や桂枝加桂湯です。
苓桂朮甘湯
先ほどの苓桂甘棗湯に名前がよく似ている漢方薬です。これは生薬の中身が一つだけ違います。苓桂朮甘湯はめまいの漢方薬ですが、動悸にも使います。
連珠飲
これは先ほどの苓桂朮甘湯という漢方薬に貧血の人に使う漢方薬である四物湯というものを混ぜた漢方薬です。この漢方薬は日本生まれの漢方薬です。個人的には苓桂朮甘湯と四物湯の比率を体質に合わせて飲んでもらう必要があるのではないかと思います。
抑肝散加陳皮半夏
抑肝散加陳皮半夏の動悸は割と特徴的で、左腹らへんで動悸を感じる場合に使うと言われています。漢方薬は動悸を感じる場所で使う漢方薬を決めることもあります。
他にもありますが、一部です。
なかなか漢方知識がない状態で選ぶのは難しいようにも思います。
精神系の症状に関しては漢方薬は煎じ薬が一番いい。
漢方薬って言われると今は粉をイメージする場合が多いですが、本来は煎じ薬です。
動悸や精神的なお悩みの場合は漢方薬の香りも重要です。
粉にすると香りの成分が飛んでいくので効きが悪くなる場合がありますので、当店では煎じ薬をご提案する場合が多いです。
動悸の漢方薬のよくある質問
ここでは動悸の漢方薬のよくある質問についてお答えします。
動悸以外にも不安や喉の詰まりなどもあるけど漢方薬は2種類入りますよね?
動悸だけという方もいれば他の症状と一緒に出る方もいます。タイプによっては1処方でどちらも改善します。
漢方薬は動悸=○○と言う風には選ばず、様々な体質や状況から漢方薬を判断します。
胸以外で動悸するけど…誰も理解してくれません。
当店での相談でも動悸を感じる場所はそれぞれ違います。「みぞおち」と答える方もいれば「お腹の左側」、「へそ」などと人によって様々です。
動悸をお腹で感じる、へそで感じる。つきあがるような動悸がする…
これだけでも漢方薬のある程度の方向性が決まります。
動悸には体質に合わせた漢方薬で、効果のあるものを選びましょう。
動悸の漢方薬は沢山ありますし、動悸でお悩みの方は他にもお悩みの症状があると思います。
その症状に合わせた漢方薬を飲む事が動悸が起こるかも?という不安から逃れるための近道です。
あなたはどのような体質でしょうか?